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★『ドラクエ2ゲームソフト評論』
●概要である
ドラゴンクエストシリーズの第2作だ。
徐々に高まった前作の人気を受け、発売直後から方々で品切れ、最終的に大ヒットとなり後に
ドラゴンクエスト現象といわれる基礎を作った作品である。
キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」だ。
本作の時代設定は、前作『ドラゴンクエスト』から100年後の世界である。
本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり、
主人公・ローレシアの王子は、まず仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、
そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かうのだ。
前作と本作、後に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の3作はストーリーの
関連があることから、後に登場する英雄「ロト」の名を取って「勇者ロトの伝説シリーズ」、
「ロト三部作」などと呼ばれるようになったのである。
ROM容量は前作の倍の1メガビット(約128キロバイト)となり、
既存システムの整理やパーティー制などの新システムが追加され、
本作においては取り入れられたシステムの大部分は後の作品にも受け継がれている。
フィールドマップの広さは、前作(100×100)の6倍以上(256×256)となっており、
冒険できる範囲が広がり、徒歩だけでなく、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地へ瞬時に
移動したりすることも可能となったのだ。
ビジュアル面では海岸線や壁などに代表されるグラフィックが強化されたほか、
使用している楽曲数も増加されているゾ。
社会現象を巻き起こした続編『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売後には、
本作のゲームブック化や小説化、ドラマCD(CDシアター)化も行われているのだ。
なお、2003年(平成15年)に発売されたスピンオフ作品の
『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』は、本作の世界よりさらに未来という
設定になっており、本作とほぼ同様の世界地図が登場している。
■パーティー制について・・・・・・
前作は主人公1人だけで冒険をするシステムであったが、本作では主人公たちが
複数人のキャラクターでまとまって行動するパーティーシステムを採用し、
最終的には3人パーティーとなるのだ。
3人は能力の成長の仕方、覚える呪文、装備できる武器などが異なってくる。
ただし、前作を経験していないプレイヤーへの配慮として、いきなり2人以上の
パーティーで始まるのではなく、ゲームスタート時は1人だけでゲームを
進めていくよう仕様になっている。
本作に登場する3人のプレイヤーキャラクターのうち、「あなた」と呼ばれているのは
「ローレシアの王子」である。その名前はゲームスタート時にプレイヤー自身が
考えて付けるものだ。
後に仲間になる「サマルトリアの王子」と「ムーンブルクの王女」の名前は、
「ローレシアの王子」の名前によって自動的に決定されるが、隠しコマンドを使うことによって
自分の好きなように名前を付けることもできるのだ。
貨幣のゴールドは全員共有だが、経験値やHP、MPなどのステータスは各キャラクターで
別々となっているゾ。
アイテムも各キャラクターごと個別に管理され、それぞれ装備品を含めて8個まで持つことができるゾ
(まとめ持ちは不可能となっている)。
仲間がいるときは、移動中にアイテムをほかのキャラクターに渡したり、
回復用のアイテムや呪文を他のメンバーに対して使ったりすることもできるのだ。
ダンジョンとして前作の『洞窟』のほかに『塔』が登場しており、
地下に降りていく洞窟ダンジョンと上層へ登っていく塔ダンジョンに分かれているゾ。
本作における塔は、外縁又は吹き抜けから落ちることで地上に脱出したり、
下階に移動したりできるのだ
(洞窟の場合は来た道を最初まで戻って脱出する必要があるが)。
あるアイテムを装備していると塔から落ちた際にやや離れたところに着地し、
これを使わなければ行けない場所があるゾ。
また、前作では洞窟ダンジョン内は真っ暗で、アイテム「たいまつ」や呪文「レミーラ」で
明かりを灯す必要があり、これを維持できなければ全くの手探りで脱出しなくてはならなくなるという
スリルがある演出であったが、本作では大幅に演出を変え、
たいまつなどは廃止され不要となってしまった。。。。。
主人公から見通せる範囲だけ表示されるような演出となり、(前作に比べて)こういった
演出であれば当時のハードウェア性能を最大限に生かすことができたらしい。
すなわち、テレビ画面全体を使いつつも、主人公たちからは見えるはずのない壁の向こうの
空間などは表示されず、広い部屋に入れば部屋全体が見渡せるのだ。
しかし部屋を出入りするときは視界の外に潜んでいたモンスターと
遭遇するといった演出となっているゾ。
※この演出方法は本作から数作にわたって採用されたのだ。
■コマンドについて・・・・・・
移動画面でのメニューコマンドは6つに整理され、一つのコマンドに複数の役割を持たせたり、
無駄なコマンドをそぎ落とすなどの整理が行われているゾ。
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