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■『20記事目:ポップの一番の魅了は『成長』である。※漫画:ダイの大冒険』・・・・・・・
漫画「ダイの大冒険」大魔導士ポップの一番の魅力は成長である。ある情報によると、作者にとってポップは大のお気に入りのキャラクターである、との事。 #ドラクエ・ブログ
※マァム レビューするポップに大注目!
・・・おさらいです。「ダイの大冒険」という物語は、あの集英社の週刊少年ジャンプで1989年から1996年の間に連載された人気漫画なのです。
元々はスクウェア・エニックスのゲーム「ドラゴンクエスト」を漫画化されたものでした。しかしこの漫画はとてもクォリティーが高く、読者のあいだで熱く今もなお語り継がれる物語です。
この作品の完成度が非常に高く「ドラゴンクエスト」と言う枠を超えて「面白い漫画」として今でもファンの間で定期的に語られる作品でもあります。
私も小さい頃はこの漫画をよく読んでおりました。好きなキャラクターとして、最初はダイやヒュンケルでした。しかし年齢を重ねるにつれて段々と同じ人間であるポップにより感情移入をしていき、一番の自分のお気に入りはポップとなっていきました。
下記で大魔導士ポップについて詳細に書いていきたいと存じます。
ポップは非常に味のある脇役です。 週刊少年ジャンプの主たるパターンとしては勝利、友情、努力というものがあります。そして「群を抜いた強さを持つ主人公」という手法もあります。
・『キャプテン翼』
・『北斗の拳』
・『幽遊白書』
・『ドラゴンボール』
上記の作品においては、どれを見ても原則的には主人公が圧倒的な強さをもっております。主人公以外の役柄はたまの例外はあるにしても、通常 主人公に勝てることはありません。

また成長というキーワードにおいては主人公の詳細が描かれ、ほかのキャラクターの成長がコマとして割かれる事は少ないのです。
しかし「ダイの大冒険」においては、主人公ダイだけでなくサイドキャラクター:ポップの成長場面も詳細に描かれていきます。この脇役ポップは当初、それ程は強く印象に残りません。むしろ弱虫、仲間を見捨てる、などの悪いイメージを持ってしまう描かれ方をしています。
ところが作品回数を重ねるにつれて、脇役ポップの少しずつ良い意味での注目度合いが上昇していくのです。
作者の物語の持っていき方が巧みであり、いつの間にか主人公ダイよりもポップに読者の意識が集まっていったのです。
当初の「ザコ扱いの逃げ出し者」から最終的にはダイパーティで一番の頭脳を誇る役割へと大成長していったのです。
ポップの物語の最初としては、所謂 ビビり者でした。敵が出現して、それがいかに恐ろしくて強いかを表すバロメーターと言っても良いでしょう。恐ろしい敵が出現すると恐怖心から逃亡したり、いの一番にやられてしまうのがまさに当初のポップでした。
自身より弱く思われる者には強く偉そうに、また強く思われる者には臆病になってしまう彼は単語の通りPOP(大衆、通俗)だったのです。
ポップは主人公ダイよりも先輩の立場で勇者アバン先生の下で修行を積んでいたのです。しかしほんの数日でダイに追い抜かれてしまいますが、なおも年上・先輩弟子という思いがプライドがみえたりします。そして序盤はどんどんと成長を重ねていく勇者ダイへのあこがれや、突出しすぎた強さに対しての尊敬をこえた畏怖に通じる思いを有している所が、ポップの人間臭さをまさに表現しているところでもあると思います。
しかしポップは物語の途中から仲間達のサポートを受け、少しずつ成長をしていく様になります。
自分よりも明らかに強敵と思われる相手に向かっていく勇気を持てる様になります。そしてそのポップの姿勢が強敵の考え方・生き方さえも変える様になるのです。自身とダイとの力の差を客観的にも把握をし、ダイの為にメガンテ呪文を唱える、といった捨て身の作戦・行動もするようになるのです。

その行動の根本においては、強者と自分(弱者)は異なる、と言うコンプレックスがあるのだと思います。
ポップの成長の仕方としては、
・仲間を置いて逃げる卑怯者
→パーティのために自身を犠牲とする
→背伸びしてでもパーティの力となりたい
→メドローアという強力呪文を覚えて確実戦力となる
→強力呪文とともに、これまでの経験を元にパーティの頭脳となる
上記の様に、確実に変化・成長をしていきました。
当初のどん底とも言える状況から這い上がって努力をし、
気づかぬうちに最後まで主人公ダイをアシストする頭脳と変革したポップを
生み出した作者は天才だと考えます。

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